ベニギツネ

プラネタリウムのベニギツネのレビュー・感想・評価

プラネタリウム(2016年製作の映画)
3.8
静謐で美しいけど、残酷で生々しい作品。
こうゆう時代性を丁寧に描いた作品を観ると、背景をもっと理解できたらもっと楽しめるんだろうなと思う。姉妹もコルベンもモデルがいるみたいだけど、どちらも知らない。
予備知識がなくても、姉妹の対比が魅力的で惹き込まれた。
打算的で虚勢を張る姉と、天真爛漫で超越的な、リリー=ローズの地が出ているのかどこかがさつな妹。特に、ナタリーの演技には凄みみたいなのを感じた。
役者の表情の切り取り方や、音楽の使い方が独特で印象的。同監督の作品をもっと観てみたい。
法廷でコルベンが取り乱すシーンが苦しかった。