キッチー

プラネタリウムのキッチーのレビュー・感想・評価

プラネタリウム(2016年製作の映画)
3.8
美しい姉妹が降霊会を開くことで生計を立てている。そこで知り合った映画会社の社長コルベン(エマニュエル・サランジェ)は世界で初めての本物の霊を撮影した映画を作りたいと願望し、姉妹を自分の家に招待。生活する3人の思惑が入り乱れていく。霊の存在を信じる人、信じない人、信じないけど利用しようとする人。様々ですが、その事で人と人の信頼関係が変わってくる。珍しい設定でした。

主演の二人は...美しかった。最初はべったりの姉妹が、別々の道を歩きだし、徐々に離れていく。姉(ナタリー・ポートマン)は演技力が認められて女優の道へ、妹(ジョニー・デップの娘、リリー=ローズ・デップ)は熱烈な信者とスピリチュアルな世界を見極めようとする。姉妹が霊に対して異なる考えを持っていたと分かるところ、信頼関係が壊れていくところ、表現が上手いと思った。

ナタリー・ポートマンは知的で多才な姉ローズ、リリー=ローズ・デップがピュアで繊細な妹ケイトを演じ、それぞれが成長していく過程で、色々な表情を見せてくれるのが興味深い。

1930年代後半の南仏が舞台。ドイツのポーランド侵攻前夜といった、微妙な時期。本当の自分を隠して生活していたコルベンが、霊に傾倒していくあまり、破滅していくところは悲しかった。エマニュエルの演技は真に迫っていて、とても良かった。

暗くなりそうな題材だけど、美しい映像で幻想的に仕上げてあり、観ていて心地良い。映画「サンローラン」でセザール賞を受賞したアナイス・ロマンが担当している登場人物たちの美しくこだわりのある衣装は必見。

評価低いけど、自分的には楽しめたと思う。