割と気楽に観れる、好みな一作でした。
イタリアの風土なのかもしれないが、
どれだけ私情が荒れても、
きっちり仕事はこなすなど、
毎日をしっかり生きている感じが良い。
軸がブレないというか。
梨が一応、禁断の果実のモチーフのようで、
ラストの着信を、どう取るかは自由みたい。
(禁断の果実ってりんごのイメージだけど、
地域によって多少違うらしい。初耳。)
主人公のトンマーゾという名前は、
キリスト12使徒の1人 ”トマス” から。
死んだイエスの復活が信じられず、
自分の指で確かめるまで信じなかったという、
“トマスの不信” という話も有名らしいので、
当たってるかと。
トンマーゾの、家族のためにと動く姿は、
客観的にも間違っていないと感じたが、
結果的により深く相手を慮っていたのは、
神父の方だったっていうあのオチ、結構好き。
“シンプルイズベスト” を、
体現した作品だと思う。
まぁ流石に前科持ちだと、
警戒心も持ち合わせておくのが定石だとは思いますが。笑