大野

神様の思し召しの大野のレビュー・感想・評価

神様の思し召し(2015年製作の映画)
3.8
割と気楽に観れる、好みな一作でした。

イタリアの風土なのかもしれないが、
どれだけ私情が荒れても、
きっちり仕事はこなすなど、
毎日をしっかり生きている感じが良い。

軸がブレないというか。

梨が一応、禁断の果実のモチーフのようで、
ラストの着信を、どう取るかは自由みたい。

(禁断の果実ってりんごのイメージだけど、
 地域によって多少違うらしい。初耳。)

主人公のトンマーゾという名前は、
キリスト12使徒の1人 ”トマス” から。

死んだイエスの復活が信じられず、
自分の指で確かめるまで信じなかったという、
“トマスの不信” という話も有名らしいので、
当たってるかと。

トンマーゾの、家族のためにと動く姿は、
客観的にも間違っていないと感じたが、

結果的により深く相手を慮っていたのは、
神父の方だったっていうあのオチ、結構好き。

“シンプルイズベスト” を、
体現した作品だと思う。

まぁ流石に前科持ちだと、
警戒心も持ち合わせておくのが定石だとは思いますが。笑
大野

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