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神様の思し召しのnのネタバレレビュー・内容・結末

神様の思し召し(2015年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

それを笑いにするのは危ういというか完全にアウトだろう…と前半のコメディパートでは何度も唖然としたものの、ドクターストレンジ的な高慢キャラの外科医マルコ・ジャッリーニ(イタリアにもこういう嫌味で頑固な親父がいるのか…)が、アレッサンドロ・爆イケ・ガスマン神父!!!との出会いによって、家族にも同僚にも優しく接し耳を傾けることができるようになっていく、という展開が良かった。

そこで終わるの!?と叫びそうになったラスト、「奇跡」は起こったのだと解釈していいのだろうか。トンマーゾがああして一人黙々と教会の修繕を行い、湖のほとりに座るという彼なりの「祈り」を唱えることができるようになったことで、この物語は完結したのだ……というような美しい余韻を残すエンディングではあるけれど、蛇足になってもいいから神父さんの元気な姿をもう一度ちゃんと見せてほしかったなあ、と願わずにはいられない。

「7歳の子供にインテリ歌手の曲を聴かせるなんて虐待よ!」とトンマーゾが娘に非難される場面でファブリツィオ・デ・アンドレの名前が挙がっていて、そういう立ち位置なのかと興味深かった。
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