猫とフェレットと暮らす人

ジーサンズ はじめての強盗の猫とフェレットと暮らす人のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

爺さんズがオーシャンズみたいに犯罪を実行してしまう、おじいちゃん、大丈夫かい?と心配しながらという、変な方向からもハラハラできちゃう、強盗コメディ映画。
(原題は「Going in Style」:直訳すると「堂々と行こうぜ」みたいな感じ)

初めに銀行強盗に遭遇した時、伏せるの「猫のポーズ」なんだねw。

ウィリー・デイビス(モーガン・フリーマン)が貰う誕生日プレゼントの腕時計もらって、「死んだ爺さんからの形見に自分の写真入り腕時計いらんって」ほんまにw。

ジョー・ハーディング(マイケル・ケイン)と学校のお迎えする孫のレイチェルとのやり取りはほっこりで、良いおじいちゃんだね。この人が銀行強盗の主犯やけどw。

銀行強盗の予行演習で、万引きは分かったけど、懐に入れる量!多すぎやん。さっき、知識と経験があるから、大丈夫って言ってたのなんやったんw?
そして、逃げる時の盗んだカートで走り出すwからのETみたいにかごに乗るw。

銀行強盗の計画練る時、わくわくタイムの表現かっこよくて好き。
銀行強盗はアートだそうだけど、その計画の映像表現もアーティスティックでいい感じ。

銀行強盗の実行から、捕まってからの、アリバイ工作が大成功でかっこいい。

老人会のボケ老人ミルトン・カプチャク(クリストファー・ロイド)のヨボヨボ感がすごすぎるよ。何歳になってもクリストファー・ロイドはバックトゥザフューチャーのドクだし、髪型変えないのわざとだよね。当時からおとぼけ感あったしw。でも、主役の3人より若いのに(っていっても3歳ほどだが)一番年上感w。

最後の教会のシーン、あれ、わざとだよね。黒いスーツに黒いネクタイで、教会でスピーチしてるって、アルバート・ガーナー(アラン・アーキン)が腎臓あげちゃったから、それが災いして・・・死んじゃってお葬式、って思わせて、結婚式かい!

ハッピーエンドかよ!

銀行強盗は犯罪で良くないことだけど、脚本家メルフィはどうしてもハッピーエンドにする。それやったら引き受けるって事だったらしいよ。
現代社会は資本主義における格差社会や銀行金融機関など実体経済と違う投資などで儲かってるの、それって良いことだっけ?って裏テーマがあるからね。
腎臓移植も保険金払ってるの多い人での順番。
年金打ち切りもM&A(会社の投資の都合=資本主義)。
そんな社会派な映画でもある。

「お年寄りを敬うのは社会の義務」