回想シーンでご飯3杯いける

ジーサンズ はじめての強盗の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

3.6
クリストファー・ノーラン監督によるバットマン3部作を鑑賞し終えたタイミングでツタヤに行ったら、このDVDパッケージが目に飛び込んできた。バットマンを盛り上げてくれた名脇役、アルフレッド(マイケル・ケイン)とフォックス(モーガン・フリーマン)が並んで映っている! バットマンの余韻を楽しみながら観る作品として最適だろうという事で早速鑑賞。

勤め先の会社が統合された関係で、年金を受け取る事が出来なくなった3人の老人が銀行強盗を企てる話で、メインの3人が醸しだす雰囲気から分かるように、基本的にコメディ・タッチ。銀行強盗その物よりも、その計画段階や犯行後のFBIとのやり取りが面白い。

3人は体力的には劣っている物の、人生経験は豊富なので、アリバイ作りや周囲を丸め込むスキルだけはやたら高いのだ。その割に、凄く"抜けている”部分もあったりで、そのサジ加減が絶妙だ。

コミカルなだけでなく、各々の息子や孫とのやり取りや、病気や友情に関するエピソードもさり気なく入ってきて、笑って泣ける、実に良くまとまった作品になっている。ソウルやヒップホップをメインにしたBGMも「ベイビー・ドライバー」や「ブルース・ブラザーズ」を彷彿とさせ良い感じ。

それから、僕のアイコンにもなっているドク(クリストファー・ロイド)も出演していて(今年で79歳になるらしい)、とても嬉しかった。