うめ

ジーサンズ はじめての強盗のうめのレビュー・感想・評価

3.5
面白かった…
でも、なんだろう。
心からスッキリしないこの感じ。

一生懸命に働いてきたのに、ささやかな未来でさえも奪われそうになる3人のおじいちゃん。
演じるのは、誰もが認める名優。
マイケル・ケイン。
モーガン・フリーマン。
アラン・アーキン。
怒りも分かるし…
それしかない事も分かってる。
それでも、「これでいいのかな?」っていう思いが最後まで消えなかった。
こんな事を考える映画じゃないんだろうけど…
彼等以外にも、そういう目にあっている人達はいっぱいいる訳で。
救われない人を考えてしまったんです。
計画が動き出してからも、もちろん楽しさもあったけど…そうせざるを得ない悲しさを感じてしまいました。
「ダニエル・ブレイク」を観たからかな…

それもこれもみんな演技が上手すぎるからだよ!もう!
笑わせておきながら、うっすらと見える陰。
それでいて、自然体なんだから…
たまらないな。
これは、もう積み重ねた年輪でしか出せないものですね。

何気に出てくるクリストファー・ロイドの味わい。
アン・マーグレットのおきゃんな輝きも年をとろうが失われていない。
そして、マット・ディロン!
久しぶりに観たけど、こんなコメディ的な作品もしっかりこなせる彼は未来のジーサンズ予備軍ですね。

気の利いた音楽。
ピリリとブラックさの効いた粋な笑い。
頭をリセットしてから、いつかもう一度観てみたいな。
次は、素直に楽しみたい〜(^◇^;)
うめ

うめ