このレビューはネタバレを含みます
「戦火の勇気」で戦ったメグライアンが、
この作品では戦場に行った息子の帰りを待つ母の役。
イサカという小さな町にも
戦争は押し寄せて来るし、
人々の命を奪って生活を一変させる。
短い時間に成長するホーマーと、
幼くて何も怖くない弟ユリシーズの
対比が、悲しみや苛立ちを際立たせる。
長男を失った母が、
それを知らせにきた次男の成長に
悲しみと誇らしさを同時に感じる
メグライアンの複雑な表情がすごい。
静かな終わり方が、
それでもまだ終わらない戦争に向けた
ホーマーの怒りと混乱を示唆している。