そりっどあいぼりー

ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐのそりっどあいぼりーのレビュー・感想・評価

5.0
rotten tomatoesなどの評価はあまり良くないが、私は年間ベストに入れても良いほどの大傑作だと思う。序盤の掴みのシーン、編集者であるパーキンズが作家トマス・ウルフの持ち込みを何気なく読むうちに、どんどん心を掴まれてまさに寝食も忘れるほど熱中し、読み終えた後の読後感でうっすらと心の中で笑みが漏れる。そこで、この本を読んだパーキンズの感想であり、本映画の英題『Genius』が出るという展開。本を良く読む人間ならば誰しも感じるような感覚、つまり「これ傑作じゃないのか!?」と思いながら本を読み進める感じや、傑作を読み終えた後に一人で感じるあの達成感や優越感、それを巧みに表現しているこのシーンの時点で既に凄い作品であると確信して、一人で笑みを漏らし、その後の展開で3回泣いた。