majimakira

ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐのmajimakiraのレビュー・感想・評価

4.5
自由な言葉を紡ぐ若き天才作家と、実績ある天才編集者。
情熱的な共同作業を通じ、信頼と友情を育みながら2つの作品を世に送り出す。

やがて、相手の痛みを理解しない粗暴な若さをもつ作家トムに、編集者マックスはひとりの時間の中で自分を見つめるよう厳しく諭す。

そこにはあくまで、厳しくも温かな思いやりがあり、相手の人生に希望と夢を注ぎ込むマックスならではの友情が溢れる。そしてそれは、きちんとトムにも届いていたのに、あまりに悲しい運命が…。

この衝撃的で美しい実話を知ることができてよかった。アーネスト・ヘミングウェイも、スコット・フィッツジェラルドも登場し、それぞれ魅力的な言葉で語るのもよい。そして何より、4名の名優が、余韻に満ちたとても印象的な作品を作っている。
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