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ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐのtencozのレビュー・感想・評価

3.5
コリン・ファースとジュード・ロウの演技が素晴らしすぎた〜。

実話ってか。すごいね。
傑作小説が世に出るためには、作家だけじゃなく編集者にも天才性が求められるよね。プロデューサーとしての才能だ。

どんなに光る原石でも、それを宝石と見抜く眼力と磨き上げる技術が無ければ。
ネットやSNSで作品を発表出来る現代より、当時の方が編集者スキルも要求されたんしゃないか…と想像するが。
それにしてもここまでお互い入れ込んで共同作業する仲になるのは稀だったでしょう。

トムとフィッツジェラルド(ガイ・ピアースだよ!)が死後の評価を語るシーン。
皮肉だなあと思った。
死後には2人の評価はガラリと逆転してしまうんだから…

トムは大人になりきれなかったね。
38歳にしては幼すぎる。
だからこそ溢れ出す言葉を文章にして、その純粋性が評価されたんだと思うが…
もっと人には感謝した方が良いよ。
マックスは良い人だよ。
誰が馬の骨ともわからない作家の作品を1100ページも読んでくれるんだよ。
結果的に傑作だったとしてもだ。
まずはそこから「ありがとう」だよ。

それにしてもトマス・ウルフか…
読んでみたいとは思わないな笑
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