maverick

ビリー・リンの永遠の一日のmaverickのレビュー・感想・評価

ビリー・リンの永遠の一日(2016年製作の映画)
3.7
アン・リー監督らしい深いテーマの人間ドラマ。戦争が題材だが、よくある反戦映画とは違い、現在のアメリカが抱える社会問題というのをリアルに描いてあるのだなと感じた。日本とは違ってアメリカは現代においても地球上のどこかで実際に戦争を体験している兵士がいる。我々と同じように日常を送っている人々と、戦地で命のやり取りをしている人々とがいるわけである。自分はそうでなくても家族や知り合いがその一人で、危険と隣り合わせの思いをしている。そんなアメリカならではの問題に考えさせられる作品になっていた。変に説教臭くない人間ドラマとしての映画の面白味がしっかりある。その上で見終えた後は考えさせられずにはいられない作り。さすが名監督アン・リーである。
maverick

maverick