ろく

ドント・ブリーズのろくのレビュー・感想・評価

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)
3.7
映画の主軸を音響に全フリしたとんでも映画。いやこれは家で見ちゃったけど映画館で見る映画だとしみじみ。

目の見えないスーパーマッチョ老人に立ち向かう主人公。音を出したら殺される!そう、「クワイエット・プレイス」のこれは上位互換作品。クワイエット・プレイスで何が不満ってあの「エイリアン」の意味を考えちゃったの。そうなると「意味」から見ている自分に夾雑物が入るわけ。でもこの映画はそれがない。ただただ怖い。ひたすら怖い。いいんだよ、中身なんか何もなくて。怖くて怖くてあああああああああってなる映画なんだから。

観ている間も自然「音を出さない」。あ、この音を出さないって自分がなっているの。いつのまにかぜいぜいいって過呼吸になるんじゃねえって映画。体によくないねえ。それでも気づいたら呼吸止めて音出さないようにしていたもん。

とにかく映画なのに1級の遊園地体験。しかも怖い遊園地。みんな息を止めてみるんだよ。大丈夫ビクゥ、だ、大丈夫ビクビクゥ、だ、だ、大丈……ビクビクビクビクゥ。

観終わってぐたーです。ほんと心臓によくないから病気もっている人は見ちゃダメだからね。それはそうとラストのクレジッドにサム・ライミがいたようなんだけど、あれ、調べたらサム・ライミに見出された監督なのね。納得。どーりで怖いわけだよ。
ろく

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