ケムール人

ドント・ブリーズのケムール人のレビュー・感想・評価

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)
4.5
友人宅のホームシアター(プロジェクターで白壁に映して見ました)にて。
ここまでのハイスコアになったのはこの視聴環境によるところが大きいと思う。この手のスリラーやホラーは視聴環境が重要だということを再確認できた。

だが、視聴環境だけでこのスコアになるはずはない。本作はスリラーとしてとても上質で何よりも面白い!過激なグロ描写やゴア描写に頼らず、全編をスリル満点で貫いている。絶妙なタイミングでスリラーの仕掛けが展開し、ハラハラや緊張感は最後の最後まで展開する。見える見えない、の関係の逆転なども斬新で面白い(一応オードリー・ヘプバーン主演の『暗くなるまで待って』が元ネタらしい)。そして何より挙げるべきは、「怪物」の存在が生身の人間であるということ。決して超越的な悪魔的存在ではなく、共感の余地が多分にあるがゆえに彼の異常さがかえって引き立っている。本作はスリラーとしてこの上なく最大限に完璧に作りこまれている。88分でこれだけお腹いっぱいになれるのだから最高!濃密な88分になることは間違いない。