さとし

ドント・ブリーズのさとしのレビュー・感想・評価

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)
3.7
特集「ヘレデタリー」への道パート3

この映画はホラーではなくサイコスリラーですね。ジャケットが怖そうだったので100%ホラーだと思っていました。しかし、違っていました。アイデアは良かったですよ。誰にでも秘密はあります。意外となんてことない秘密から恐ろしい秘密までありますが、今回は後者です。秘密を知った時はちょっと怖かったですね。あと盲目の女性と付き合ったことがある者としてはステイーヴ ン ラングの演技はリアルで良かったです。耳はいいですし鼻はいいですし物の形は足で踏んだだけでわかるし、誤魔化しようがないです。盲目だからって油断なりませんよ。

お金が必要だったロッキー(ジェーン レヴィ)その彼氏マネー(ダニエル レヴィット(字幕ではマネー・フィルマではマニーどっちになるかはわかりますよね。))そして、彼の友達アレックス(でイラン ミネット)は30万ドルはあるとされるある盲目の男性(ステイーヴン ラング)の家に侵入し現金を盗む計画をたてますが、その盲目の男性には秘密があったのです。

主演は海外ドラマ「キャッスル ロック」のジェーン レヴィ。強い母親や様々な一面を見せています。アレックスには海外ドラマ「13の理由」のクレイ役が印象的なデイラン ミネット。あまり幅はないものの、ひ弱な感じでこういったことをするような感じには見えませんが、人は見かけによらずとも言いますね。マネーを演じるのは「レデイ バード」「イット フォローズ」のダニエル レヴィット。彼はあまりバックストーリーがないですね。そこが残念です。そして、盲目の男を演じるのは「移動都市 モータルエンジン」に出ているステイーヴン ラング。彼は殺人鬼ではないんですが、ある意味もっと恐ろしいことを企んでいます。

監督は「蜘蛛の巣を払う女」のフェデ アルバレス、彼のサイコスリラーへのこだわりが感じられる作品です。共同脚本はアルバレスとロド サヤゲス、撮影はペドロ ルケ、音楽はロケ パニョスそして、制作には実写版「スパイダーマン」シリーズや「死霊のはらわた」シリーズの監督でも知られているサム ライミです。

好きなシーンは金庫の暗証番号がわかるシーン、盲目の男に銃を向けるマネーを一人で退治するシーン、盲目の男の秘密が分かるシーンそして、ラストの犬とロッキーの車でのシーンです。

いずれにせよ、思ったより怖くなかったです。
人と同じでジャケットも見た目によらずといった感じでしょうか?
さとし

さとし