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フェームのmingoのレビュー・感想・評価

フェーム(1980年製作の映画)
4.0
間違いなくアランパーカーの最高傑作。ライフオブデビッドゲイルも隠れた名作だが、本作の若者の青春エネルギーは演技とかそういうレベルを凌駕し、単純に熱を帯びた「未熟さ」が心の底から心地よい。完成なんかしなくていい。今の自分を見ろって眼差しが凄え。

また将来に対してもだけど、誰もが通過する夢とか希望とかそんな当たり前のことが通り過ぎ去ってしまう年齢に差し当たっている自分と対比し、目頭が熱くなる。あのときもっと出来ただろとか、あのとき頑張ってよかったとかそんな自分の経験とも照らし合わせて楽しめる。お気に入りのミュージカル映画見つけちゃいましたって気持ち。

ブレックファストクラブはもちろん好きだし、オールザットジャズとかコーラスラインも良いんだけど、「ドラムライン」が1番好きだった僕の現代音楽映画に食い込んできた本作の良さは、あやふやなストーリーのままNYの芸術学校を舞台に、1人の若者だけに焦点を当てずに、それぞれ悩みを抱えた個性溢れる奴らのそれぞれを描きながら、当時の街並みや風景なんかも交えながら、流れていく「映像」らしく魅せる点に好感が持てた。ストーリーは追ってなんぼだけど、追わない絵作りからしてもええやんって監督から聞こえてきそうな映画。

入学試験からはじまりラストは卒業公演で終わるのだけど、ミュージカルシーンは全シーンテンションぶちあがること間違いなし。卒業したあとは、光も影そのどちらに転ぶかはわからないけど、経験した4年間は自分の中にずっとあるものだし、どんなに辛くたって友達と過ごした時間を思い出せば乗り越えられる!
同じような時間を経験したじぶんと照らし合わせてエモさ×無限大で参りました。傑作。