カタパルトスープレックス

フェームのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

フェーム(1980年製作の映画)
4.2
音楽大好きのアラン・パーカー監督が作った音楽青春群像劇です。2009年にリメイクされましたが、こちらがオリジナルです。

アラン・パーカー監督作品ってサスペンス映画の『エンゼル・ハート』(サントラが最高!)と『シシッピー・バーニング』(女の子と初デートで観た)のイメージが強いかと思います。でも、音楽映画の超名作『ザ・コミットメンツ』も作っている、音楽好きの監督です。やっぱり、好きな題材だと監督も気合が入るんでしょうね。

舞台はニューヨークのパフォーミングアート専門の専修学校です。いまもフィオレロ・ラガーディア高校という芸術専門の公立高校として残っています。演劇科、音楽家、ダンス科があります。入試(オーディション)から入学、そして卒業までの群像劇です。まあ、若者ですから色々と悩んだり苦しんだりします。古今東西それが若さですよね。

この映画の見所もやはり音楽やダンスのパフォーマンスです。ドラマパートの合間に音楽パートが入るのですが、これが素晴らしいのです。ドラマパートはぶっちゃけどうでもいいです。最初のオーディションのシーンからいいんですよ。公立高校だから貧しい家庭の子でも入れる。だから、みんな必死なんですよ。そして、四年の月日が過ぎ、いろいろな悩み事は解決しないまま卒業を迎えます。そうだよね、人生いろいろあるさ。卒業とともに解決なんてないよ。