登場人物全員になんともいえない違和感がある。香川照之演じる隣人のずば抜けた違和感が、それを感じなくさせているというか、薄めている。
が、西島と竹内夫妻は被害者役だが、本当によく見なくても気持ちが悪いぞ。あんな完璧な夫婦いるわけないんだから。
普段映画やドラマを観る時、ハマらないものを観ていると、どーも嘘くさい、どーも台詞が変だ、演技の演技だ、と感じる。
この映画に関してはそれなりにハマることができるにも関わらず、全てが嘘くさく、しかしそれが心地よいのだ。
登場人物たちの性格や行動のすべては不愉快である。かれら狂人は狂人らしい振る舞いと一般人のような振る舞いを交えてくるので、読みが当たったり外れたりしてそこに面白さを感じるのかもしれない。
西島秀俊夫妻と東出に対するなんとも言えない苛立ち。
