いんげん

クリーピー 偽りの隣人のいんげんのレビュー・感想・評価

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)
2.8
惜しい!面白くなる要素はしっかり揃ってるのに、ちゃんと消化しきれてない感が物凄くある。
序盤から中盤にかけての、隣人香川照之のキモさは素晴らしい。こんなお隣さん嫌すぎるわ〜。たまにいいヤツになるのがまたイヤラシイ。こんなん反則やわw

北九州監禁や尼崎事件を連想させる、胸くそ支配手法もいいセン行ってた。娘役の子の演技が光ってたね!

6年前の一家失踪事件の調査と並行して進んで行く隣人とのやりとりもダークな感じが出てて、物語をドキドキワクワク盛り上げる。ここまではよかった!

問題は後半よ。一家失踪事件と隣人西野との繋がりもあっさりな感じやし、何よりあの「謎のおクスリ」登場で萎えた。何でもありやん。
もっと手練手管、恐怖と懐柔、飴とムチをうまいこと使って洗脳してくれよー。

西島秀俊も犯罪心理学者の先生とか言ってるくせに、相手煽りすぎやろ。ちゃんとネゴシエイトせえよ。殺されんかったん、ただのラッキーやろ。

前半がとてもよかっただけに残念。
でもまぁ役者や演出、物語の全体的なレベルは高めなので、ちゃんと最後まで飽きずに観られた。個人的に惜しい一本。