三陸わかめ

輪廻の三陸わかめのネタバレレビュー・内容・結末

輪廻(2005年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

後ろの方、ネタバレしてます。

優香さん主演のJホラー。しかし、あまりじっとりとした暗い感じはなくて、基本昼間の明るい時間帯の話なので、ホラーとしては軽く見やすいと思いました。

図書館のシーンは怖かった!
あと喋る人形怖い!「ずっと一緒だよ…」
やめてえ、一人にしてください…。

あらすじ------------------------------
昭和45年、群馬県粕川郡の尾野観光ホテルで無差別大量殺人事件が発生した。犯人は大学の法医学教授・大森。被害者は大森の幼い娘と息子を含む11人。犯人の大森は犯行直後に自殺したため、動機はまったく不明であった。
それから35年後の現代。この事件の映画化に執念を燃やす映画監督・松村がいた。
オーディションでこの映画の主役に大抜擢されたのは新人女優・渚だった。だが彼女は、見知らぬ少女の幻覚と赤い屋根のホテルの夢につきまとわれるようになる。
やがて、映画のリハーサルがスタートし、怪現象は周囲の人物を巻き込んでエスカレートしていく。そして撮影が佳境に入り、過去のホテルに追い詰められた渚は、あの事件の衝撃的な真実を知ることになる。(wikipediaより)
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まず優香さんが可愛いです。演技の方も叫びとか発狂の様子がお見事でした。また、椎名桔平さんもかっこいいです。

内容について。少しネタバレ気味です。
はじめは「あまりにお化け(幻覚?)がはっきり見えすぎて怖くないなー」と思っていましたが、終盤予想外の展開に驚きました!

なんとまさかのゾンビ映画に変身!!
ゾンビが出てきた経緯もぱっと見意味不明で「なんじゃこりゃ?」

基本的に説明がないので、一回見るとちんぷんかんぷんですが、タイトルの意味を考えるとなんとなく話が見えてきました。


こっからネタバレありの私見です。

「輪廻」はつまり「死んだら生まれ変わる」ということです。一方、映画監督松村が撮ろうとしている映画の名前は「記憶」。終盤で明らかになりますが、松村は殺された大森教授の息子、優也の生まれ変わりです。つまり、松村は前世の優也の頃の記憶を現代に再現しようとしたのだと思われます。

松村は杉浦渚を、殺される大森教授の娘役として抜擢しますが、じつは渚は何を隠そう、殺人犯大森教授の生まれ変わりです。最終的に渚は、そのホテルに集められた被害者の怨念によって追い詰められ、亡者のような抜け殻になります。

以上を踏まえると、この映画は大森優也が、生まれ変わった松村監督の姿を借りて、事件の被害者の生まれ変わりを招集し、妹や自分を殺した父 大森教授に復讐するという物語だと思いました。

しかしまあ、あまりに説明が少なすぎて、しかもそれが「想像してね!」と視聴者に委ねる感じではなく、雑で投げっぱなしという感じでなんとなく消化不良でした。
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