◆あらすじ◆
カーラ(ハル・ベリー)はシングルマザーでレストランのウェイトレスをしながら息子のフランキーを育てていた。カーラは息子を連れて公園に出かけて楽しんでいたが、カーラが電話のために一瞬フランキーから離れたところ、フランキーが何者かにより車で連れ去られる。カーラも自分の車に乗ってフランキーの乗った車を追跡するのだが...。
◆感想◆
誘拐された息子を救うためにシングルマザーの主人公が懸命に犯人を追う姿を描いた作品となっており、主人公の不安の中で必死に息子を取り戻そうとする姿が心に揺れ動かされるものになっていました。
本作は何をおいてもカーラ役のハル・ベリーの迫真の演技が見どころとなっており、カーラはあくまで普通の女性であるため、息子がさらわれる瞬間を目撃したことで必死に追跡する一方、警察などの他者の助けを懸命に求めます。普通の女性としてできることは限られているので、カーラは追いながらも錯乱状態で涙を流し続ける姿はリアリティがあって良かったと思います。
犯人側はフランキーにナイフを突きつけ、カーラの追跡を止めさせようとしており、犯人とカーラのやりとりも緊迫感があって、それでいてカーラも犯人に怯える姿もあって、犯人の卑劣さがよく描かれていたと思います。
また、警察が頼りにならない点もカーラの活躍を浮かび上がらせていたと思います。これは作品としてカーラが活躍しないと成り立たないから仕方ないんですが、もう少しアシストして欲しかった。フラストレーションが溜まる展開でした。
ハル・ベリーに嫌悪感の無い方なら楽しめる作品となっており、一本調子なストーリーながらなかなか面白かったと思います。
鑑賞日:2025年4月11日
鑑賞方法:CS ザ・シネマ
(録画日:2024年5月7日)