みえこふ

すれ違いのダイアリーズのみえこふのレビュー・感想・評価

すれ違いのダイアリーズ(2014年製作の映画)
4.5
経済発展著しい都会と、ライフラインもとぼしい水上集落の対比という、東南アジア独特の風景の中、米国インディペンデント映画のような、ちょっと風変わりな恋模様と、教師奮闘系学園ものを合わせたストーリーを、韓国や台湾のエンタメ作品みたいなイケメンイケ女パラダイス的俳優揃いで描いた、タイのヒューマンラブコメディ。湖に浮かぶ水上集落の分校に、それぞれ異なる時期に教師として赴任した、男女が遭遇する楽しい“すれちがい”の一部始終と、子どもたちとふれあいながら成長していく彼らの姿を、じっくり堪能、感情移入もできる映画に仕立てていた。展開も映像や演出も洒落てて楽しい。センスを感じる。ハッピーエンドも嫌味がなくて良い!清々しい映画でした。

伝統の中で生きる人の厳しい生き様を描いた重厚な作品や、現代アート的なもの、B級に近いドタバタ爆笑コメディやアクションではなく、
日本や欧米のメジャー作品を見慣れた人にも自信を持ってオススメできる、東南アジアの映画、普通の映画館でもっと紹介されるといいですね。
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