Shaw

ライチ☆光クラブのShawのレビュー・感想・評価

ライチ☆光クラブ(2016年製作の映画)
2.8
矛盾が、溢れる...

 原作は未読。監督が「ミスミソウ」の内藤瑛亮というもんだから...

 テーマは割と典型的だと思う。支配欲、独占欲、過剰な禁欲や制御、偽りの友情だの何だの、ロボットの心だの。こういう不安定な共同体は一瞬にして無残に崩れ去るっていう様をちょい寓話的に、ちょいロマンチックに、そして過剰な血と内臓と俳優の演技を合わせて。

 正直最初は「この人たち自分の世界に入り込みすぎでしょ...」と、とくにゼラさんの思い込みっぷりが凄くて少し引いた。でも、もちろんそう見えるようにあえて描いてるわけで、後半にかけて割と面白くなったとは思う。

 「ミスミソウ」でのスプラッタ描写の気の入れ様には、少しリアリティのないグロだけれども感心した。本作もそれはあります。内臓に血に切り株だの目ん玉だの色々。

 まさか中条あやみがあんな、、目の前で男が自慰行為を始めるわ、真横で内臓撒き散らすわ、水攻めするわで、もう凄すぎ。黒歴史なのでは?ってくらい。

 役者の演技はお世辞にもうまいとはいけないけれど、ゼラ役やジャイボ役は役者がオーバーながらもさぞ楽しそうに演技してた様に見える(流石に中学生は無理があるけど)。
 心がこもった演技(うまさとは別)だと思う。そういう意味では一つの演技の完成形をみた様な気がしなくもない(深読みしすぎか)。

 こういうのは突っ込んだら終わりだし、何も考えずみろってことなんだよね、多分。分かった分かった。そこまで嫌いじゃないです。
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