去年の忘れ物レビュー…✍️
去年話題だった西川美和監督の『すばらしき世界』を劇場で見損なったので、せめてもと思い過去作を鑑賞👀
だけど、レビューが書きづらい作品だったなぁ、これ🥺
不慮の事故で妻を亡くした人気作家の幸夫。メディアの注目の的になるも、夫婦関係が既に冷めきっており、妻の訃報を受け取った時も不倫に興じていたため、悲しみも涙もなく悲劇の夫を演じる。そんな時、共に事故で亡くなった妻の親友の遺族と出会い、生活にも気持ちにも変化が訪れる。
というあらすじだから、てっきり、悲しみの淵から新たに生きる場所や喜びを見出し立ち上がる系の感動話かと思いきら、そういうわけでもない展開🤔
なんだかそれすらも、まやかしや現実逃避的な感じで、なんかどういう感情を持っていいのか、正解が分からない感じだった🥺
とりあえずこの監督は『ゆれる』といい、なんか揺さぶってくるなぁ。
正直これを見て率直に頭に浮かんだのが、急に今夫が死んだら、私は泣けるのだろうか？ということ。
親が死んだ時のことを考えるだけで悲しくなるし、子供だとしたら考えただけでちょっと呼吸が出来なくなるくらいシンドイ。
友人、同僚、モニター越しの会ったこともない芸能人でさえ、想像が出来る。
なのに、夫の場合は、ちょっとなんか想像出来ない自分がいる🙄
今いなくなられたら、一人で子供を育てることに絶望はしそうだけど、彼が亡くなったことそれ自体にどれくらいの悲しみが押し寄せるのか未知数。
果たして私は泣けるのか…と不安になった🤣
悲しみや痛みの感じ方、喪失の現れ方は人それぞれだし、その乗り越え方や対処も人それぞれ。
余りに心が離れてしまって喪失すらも実感できなかった幸夫が、向き合い方それ自体を模索する。
最後はなんだかいいですね🥺
