すずきたかゆき

永い言い訳のすずきたかゆきのレビュー・感想・評価

永い言い訳(2016年製作の映画)
5.0
ティーチインで監督は、
映画は、悲しい顔をすればこの人は悲しんでいるんだ、と観客に伝わる。
が逆にいうとそうしないと悲しいと伝わらない。と言っていた。
日常では顔で笑って心で悲しんでる事もある。むしろ大人になるとその方がリアルだ。
人間の本質を描こうとする西川監督にとって、この曖昧な表情、感情を映画として、表現する事の難しさを知った。

永い言い訳は、
ゆっくり丁寧に作られた映画だ。
事故からの時間の経過を、まだ7ヶ月かもう7ヶ月か(というセリフがあるが)
人が感じる長さは異なるが、
確かに経過していく時間を、観客として感じる事が出来て幸福な時間だった。

Filmarks独占試写会にて
すずきたかゆき

すずきたかゆき