本木雅弘演じる夫の幸夫…
最初は本当に嫌な奴で、最低だと思った。
でも大宮家、特に子供達との触れ合いで、どんどん人間味溢れる男になっていった。血が通い出したと言うか。
モッくんの演技素晴らしかった。
そして何より大宮家の子供達、真平君と灯ちゃんを演じた子役の2人がとても素晴らしかった！どちらもとても健気で見てるだけで泣けてくる。
真平君役の子は理性があって頭が良い男の子を上手く演じていたし、表情もとても良かった。いい眼をしてる。
灯ちゃん役の子は、とっても愛らしくて自然体で、演じてる感じがしない。
この2人の子役が作品を更に良いものにしてる。将来が楽しみ！
幸夫と夏子には子供がいなかった。
作らなかった。
でもきっと夏子は欲しかったんじゃないか。あの子供達との楽しそうな写真が心に
突き刺さった。
ラストの幸夫の涙。
遺品を片付ける姿。
人はそれぞれ色んな物を抱えて、乗り越えて前に進んで行く。
希望のある、心がスッとするラストでした。
失って気づく大切さ。
大切な人を亡くした後どうやって生きて行くのか。
ずっと物語に引き込まれてラストまであっという間だった。
西川美和監督の様に、原作、脚本、監督全てこなし、良作を送り出す監督がどんどん出てきて欲しい。
