本木雅弘。
全く成長しないのが逆に潔い。
竹原ピストル。
喜怒哀楽真っ直ぐな感情と表情に揺さぶられる。
演技を超えた子どもたちの存在の豊かさ。流石是枝監督の弟子。
永い言い訳。永い=永遠。
男は死ぬまで言い訳をし続ける。言葉に出さなくとも脳内でずっと。思考過多の作家のエゴは死する時まで滅することは無い。
ただそれを自分自身に、他人にも毒を吐くようにさらけ出す彼はある意味、健康的なのかもしれない。
誰だって心に自分では抑えようの無い自意識とエゴと言い訳に振り回されて、ごまかしながら、生きている人間がほとんどなのだから。
自分の人生に対する言い訳はへたをすると死ぬまで続きますよ。
そんな問いかけを男が全身で見せてくれる。ありがたい映画だ。
そして今は
西川美和監督新作「すばらしき世界」の役所広司が楽しみだ。