ドニーイェン主演のミステリーっぽいカンフーアクション映画。拳法の達人が次々と殺され、女性刑事と一緒に捜査に加わることになったドニーイェン。カンフーパートはさすがだけど、いかんせん事件ものとしては単純すぎて楽しめない。
敵のキャラにしても、奥さんが亡くなったからって何故殺しまくるのか、どうしてカンフーは殺人のためだと主張したいのか、そこんところがうまく伝わってこなかった。
この作品、アクション映画界の人たちがいろいろ出演してるみたいだけど、ジャッキーチェン(映像のみ)ぐらいしか知らんので感慨深くなることもなし。一緒に捜査する女性刑事の役どころもなんの掘り下げもなく、かなり印象が薄い。妹弟子はめちゃ美人でビビったが、強敵にいきなり一人で襲いかかるただのアホ。とにかく、豪華であるらしい出演者に反して、主要登場人物が少なすぎる。
クライマックスのカンフーバトルもそこまでじゃなかったけど、これはもしかすると最近観たインドネシア映画のせいかもしれない。カンフーと違ってシラットはまだまだ新鮮だし、より実践的でリアリティーが感じられる。香港カンフー映画界への想いが詰まった作品なのだろうけど、今はインドネシアだな、と思っちゃった作品でした。
