バナバナ

極秘捜査のバナバナのレビュー・感想・評価

極秘捜査(2015年製作の映画)
2.6
1978年、釜山で実際に起こった女児誘拐事件を映画化している。
主役のコン刑事は、本当は機動隊の隊員だったらしいが、なぜかよその所轄の誘拐事件を手伝う羽目になってしまい、地元の所轄や、ソウル本庁のエリート刑事との軋轢を縫って、誘拐事件を解決する、という話。

びっくりするのは、コン刑事が一人で活躍したのではなくて、なんと四柱推命のキム道師(霊媒&占い師)と組んで、本当に事件が解決された事。
エンディングロールには、現在のこの二人の姿が紹介されていた。

この映画のプロダクションを覗いてみると、当時、コン刑事は1ヶ月程誘拐された家族の家に泊まり込んでいたので、母親の体重が62キロから40キロにみるみる痩せ衰えていくのを見るのが辛かった、と語っている。
日本でも90年代に、高知県の偉いお坊さんが、拉致された女子高生の居場所を透視して物議を醸していたが、だがそれは、既に殺された遺体の場所を言い当てただけだった。
この事件の様に、被害者が無事、生きたまま親元に帰ってこれた透視って、実在するんですね(驚)!

ただ、内容的には、せっかく立場の違う刑事同士が反目しているのに、それが演出に活かされておらず、人間関係が分かりずらかったのが勿体なかった。
演出次第でもっと面白くなった筈なのに、おしい感じがした。

キム道師が言ってた犯人複数説はどうなったのか、キム道師のコン刑事に対する予言も当たったのか、どうしてこの事件の捜査内容が、世の中に知らしめる事になったのかも、どうせなら教えてもらいたかった。
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