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ルドルフとイッパイアッテナのDRFのレビュー・感想・評価

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まだ小さいがきんちょの頃から彼の作品が大のお気に入りで、毎週市の図書館に行っては借りて楽しんでいました。彼の作品は、のんびりしたキャラクターがつくるあたたかい雰囲気が魅力です。ほのぼのさが読者を優しい気持ちにさせます。
加えて、作品テーマは大人にとっても示唆に富むものが多いです。子ども向けの作品は往々にして安易でご都合主義的なハッピーエンド(悪者をやっつける、無事再会を果たすなど)が多いですが、彼のものはそうではありません。どうにもならないことに向き合った時の葛藤や、時には人の心の負の部分も描き出していて、がきんちょのぼくは非常に考えさせられました。それでいて決して教訓めいたり、説教くさくなく、面白さを通して読者がさりげなく自由に発想できるところがスゴい!
牧歌的な登場人物が、時に過酷な現実に生きる様は、ある種のユーモアを感じさせます。
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