停滞

Night and Day(英題)の停滞のレビュー・感想・評価

Night and Day(英題)(1991年製作の映画)
4.3
ああ、映画見たなぁ。平面的、シンメトリー、煽りもせず俯瞰もせず切り取るような構図が多い。カメラの動き、フレーム内の人間の動き、二人を結ぶ線、ショットつなぎを含めた視線などが直角に交差する。
自分の視線を含めた線の直角の交わりは、鋭角に走る、同じ方向に向かっていく線とは異なり、昼または夜に一瞬結びつき、その瞬間を境に離れていく、それを繰り返す彼らの関係を表現しているかのよう。

会話は連続しながらも90°カメラが変わると光の当たり方で色彩ガラッと変わるのに場所も移動して行くからもう映画のイリュージョンにやられちゃうわぁ。
あと、moi aussi, toi aussi, l'année prochaineなど二人の間で反復される言葉がシンメトリーを印象付ける。交わりそうでほぼ交わりがないジャックとジョセフの関係は彼女という一点における関係性でそこに90°の交わりを感じてしまう。nuit et jour、昼と夜。交互に訪れる。

これはなんども見ると味が出てきそう。。。
P.S. 汚れた血を思わせる夜に映える青と赤、男と女。
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