「マイケル・ベイのマスターピース」
あの、マイケル・ベイ監督の新作でありながら、劇場公開をスルーされた最新作。
観て思うのは、「なんでこれが劇場未公開なんだ・・・」という疑念だけ。
趣向の違いと言われればそれまでだけれど、
だったら言い切るけど、「俺はこの映画が好きだ」。
逆に、この映画を劇場公開しなかった映画関係者は全員クビにして欲しい。
間違いなく、マイケル・ベイ監督の最高傑作。
いやまぁ、主観入ってるよ。入りまくりだよ。
入りまくって何が悪いんだよ。
所詮は趣向の世界なら、俺はこの映画が好きだから、
この映画を劇場から排除した全ての関係者を認めない。
確かに、今年の映画は、邦画にとっては豊作だった。
「シン・ゴジラ」や「君の名は。」とかさ、それらは嬉しい話だよ。
「シン・ゴジラ」は俺も観たけど面白かったよ。
ほんと、今年は邦画の転機になる年だとだと思うし、
それは個人的には喜んでるし、先々の変化にも期待してるよ。
たださ。
俺の好きは、俺のツボは、そこじゃ満たされなくてさ・・・。
せやな・・・。
この映画を劇場で観たかった。
こういう映画を排除する劇場なら、
俺は少なくとも劇場に足運ぶ機会は減るし、実際減ってる。
割と劇場に足運ぼうとしてる方の映画好きの部類だよ?
それすら遠ざけてるのは、今の映画関係者やん。
マイケル・ベイの新作をさ、気付かずにスルーするなんてありえなくて、
わざと排除してる人間、この業界の寄生虫、ゴミ、劇場映画衰退の諸悪の根源みたいな奴が必ずいる。
マジでほんと、映画に関わらないで欲しいわ・・・。
ほんとマジでさ・・・けど、映画はホント面白いね・・・。
まだまだ、面白い映画はあるわ・・・。
失敬。ちょっと落ち着く。
ちょっとね・・・面白かった分、これが劇場公開されないというね、憤りがね。
■マイケル・ベイと侮るなかれ
「侮るなかれ」っつってもね、マイケル・ベイほど、
なんやろ、興行収入と監督評価が乖離する人はおらんつーかさ。
「チーム★アメリカ」でも揶揄されたように、
あれが大きかったね・・・、あれさ、伝説の・・・「パールハーバー」。
いや、流石にね、あれはね、監督好きな俺でも、
「お前はアホなのか」とさ、思ったよ。
インタビューでさ「この映画はポップコーンムービーだよとw」とほざいてたベイの話を聞いて、
お前は完全に頭おかしいのかと、ほんと思ったよ。
それはポップコーンムービーにしたらアカンやろとさ。
なんやろ。制服やコスプレ系のAVで、全裸にするくらい、あかんやろと。
意味ないやんと。
けどさ。マイケル・ベイだって成長するんだねと。
いや、別にバカにしてないよ。めちゃ好きだからさ。
むしろ、「マイケル・ベイがこういう風に映画撮ってくれたら最高だよな・・・」
って方向が、本作。
と言うか、「パールハーバー」に本来求めてた方向が、本作。
何年越しだよ!みたいなね。焦らすなオイ的なね。
本作、実話系だけど、「パールハーバー」のトラウマはいったん置いといて、
本作は成長したマイケル・ベイとしてね、観て欲しい。
■2012年アメリカ在外公館襲撃事件
本作は、2012年リビアのベンガジで起きたアメリカ在外公館襲撃事件を描いている。
事の詳細はwikipediaででも調べて下さい。現代っ子なら。
どこまで史実かってのは置いておいても、
本作は、結構真面目に、映像化に取り組んでる。
真面目にってのは失礼な話かもしらんけど、
「パールハーバー」のマイケル・ベイやからさ。トラウマ的なね。
けど、本作は、
リドリー・スコット監督の「ブラック・ホークダウン」とか、
ピーター・バーグ監督の「ローン・サバイバー」とか、
あの辺好きな人は是非。
なかなかその辺りの趣向を満たしてくれる映画は無いからさ。
いやぁ~久々に骨太で満足させてくれたとさ。
前半は大分緩やか。
けど、事の展開は割と早く起きてさ、ほぼほぼ前半で、
「なにこれ、もう山場じゃない?これ最後まで持つの?」と不安になる。
いや、ちょっと酒飲みながら観てたからさ、
ちょいちょいトイレの為に一時停止と化して観ててさ。
一時停止のたびに、「まだ前半かよ」みたいなね。
そのときは、後半に対して「持つのか?」不安が大きかったんだけど、
持ったね。なんか、割と。
展開的に紆余曲折あるって感じではないんやけど、
緩急が割と激しくて、カットもね、マイケル・ベイらしくスピィーディーで。
流石の映像美も挟んでくるしね。
終盤の盛り上げ方として、劇的って程のものは無いんやけど、
泣いたね・・・。
泣き続けたね・・・。
酔ってたからってのはあったかもしらんけどさ。
「これだよ・・・」ってね。ツボつーかね。
■重くなり過ぎないマイケル・ベイらしさ
ぶっちゃけ、めちゃ重い話やで。
けど、マイケル・ベイの人柄なんやろね。本質つーか。
すっげ、辛い話でもジョーク挟んだりしながら、
自虐的にと言うかさ、わざと明るく的な。
これまでのマイケル・ベイ監督は、
シリアスな映画でもその気質が極端に出過ぎて、
「お前はバカか」って流れになったけど、
本作では、丁度いい加減でそれらの明るさが提供されてた。
なので、変に重い映画を観ようと思わなくても、
「マイケル・ベイの映画」である事は確かなんで、是非ね。
しかし、相変わらず映像綺麗。
「隠密だから目立つな」って言いながらね、
黒塗りのバンが複数台秩序的に高速で走り抜けるとか、
「それ完全浮いてるやろ!」的なね、けどその格好よさね。
あと、子供を使った画がいいよねぇ。
ほんと、絵画を動画にしたみたいなさ、流石、マイケル・ベイ。
そして、音楽の使い方の上手さ。
めっちゃ煽ってくるさ、この使い方。
エグゼクティブ音楽プロデューサーがハンス・ジマー。
流石。エグゼクティブ音楽プロデューサーってなんかよく分からんけど。
ただ、テンポのいい映像と音楽を上手くシンクロさせて、
割と早い段階から戦闘一辺倒の映像でありながら、
長さを感じさせない展開ってのは、テンポの良さがあるからこそ。
それには映像だけでなく、上手い事音楽に乗せた映像ってのが必要で、
つまり、テンポのイイ、映像に合った音楽ってのも必要。
これらのベストミックスがね、良かった。
■好きな映画と面白い映画は違う
今年、色々面白い映画は観れたと思う。
けど、いまいちスッキリしなかったのは、
「これ好き」って映画に出会えてなかった事。
だから、映画ランキングっても、今年はちょっとシックリ来ない部分があった。
ハマった。
今年No1。ほぼほぼ確定。
ちょっと、レンタルしようと思ってるボーダーライン次第やろけど、
今の所、趣向的な面を加味してさ、本作が今年一番好きだったと言えるわ。
あ、そうや。
本作、BDを買って観てます。
マイケル・ベイを信じて。
ま、好きな監督の映画は、劇場で観れなったらレンタルじゃなく、
もう買う事にしてるんやけど、買ってよかった。
どうせ買ってた。
最後に。
「マイケル・ベイ、あんたやっぱ最高だよ。」