最初から最後まで全編にわたって柳楽優弥のアウトっぷりがハンパない。とにかく道歩いてるヤツにケンカ売る→ボコボコにされる→執念深く追い回す→ボコボコにするの繰り返し。暴力オンリー映画。劇中の柳楽優弥はほぼ喋らないし無表情だけどケンカの時だけ笑顔になるんだよね。数少ないセリフの一つが「楽しければええけ」。その結果相手が死んでも意にも返さない。種は違うけどヒメアノ〜ルの森田剛と似たような狂気を感じます。
そしてもう一人。相棒の菅田将暉のクズっぷりもかなりすごいです。普段ビビりのくせに柳楽優弥というケモノを手に入れて気が大きくなった虎の威を借るクソDQN感がものすごい。柳楽優弥は基本強そうなヤツにしか手を出さないんですが菅田将暉は弱者にしか手を出さない。公衆の面前でJKやおばあちゃんをブン殴り男が来たら柳楽優弥にまかせる。「オレ前から女を思いっきり殴りたかったんよ！」と心底楽しそうにのたまうクズっぷりは俳優としては素晴らしいです。
そんな二人の破滅ロードだよ。暴力まみれのろくなもんじゃないよ。それでも惹きつけられる魅力があります。人間は誰しも暴力性を秘めた生き物なのかもですね。ただそのスイッチが人生のどこかで入るか入らないかだけなのかもしれません…
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さて私の2017年の映画視聴は今作で終わりです。数えてみたら全部で97本の映画を見てました。惜しい！100本まで届かず！！それでもここ数年では一番見てますね。それもこれもフィルマの皆様に触発されたのも大きな理由でしょう。2017年はお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。（今更感）
ベストムービーも2017年度版に更新したよ！見事にハイローとワイスピに狂わされてますね…
