虎氏

ディストラクション・ベイビーズの虎氏のレビュー・感想・評価

2.5
四国を舞台に、冒頭から主人公達の喧嘩シーンがひたすら続く。
無差別に喧嘩を仕掛ける主人公には身勝手さしか感じられず、友情や恋愛、仁義等が軸となる"不良映画"のようなカッコよさや面白さは全く無い。全編に渡って不快感が続くのだが、特に主人公に感化されて仲間となった菅田将暉演ずるキャラが、無差別に女性を殴りまくるシーンはどん引きであった。
一方、小松菜奈が演ずるホステスは、運悪く主人公達に拉致されるのだけど、喧嘩シーンの合間に彼女の万引きシーンが何度かある為、素直に可愛そうだとは思い難かった。この悪癖に関する事由を描いているわけでもない為、必要な設定だったのだろうか?と思う。

結局、何を描きたいのか解らない作品だった。物語の最後にお祭りの神輿バトルのシーンが有るのだが、参加者達の昂揚感を見せる事で何かを伝えたかったのだろうか?
虎氏

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