Jun潤

ディストラクション・ベイビーズのJun潤のレビュー・感想・評価

3.3
2020.09.07

菅田将暉案件第6弾。
共感できるような、共感できるのを認めたくないような、そんな作品。

柳楽優弥を主演としながら、暴力を題材とした群像劇という感じ。
強いものの威を借り弱者に暴力を振るう菅田将暉演じる裕也、嫌悪感から腕力ではない暴力を振るう小松菜奈演じる那奈、家族のために暴力を振るう村上虹郎演じる将太、ナチュラルに他人を見下しては暴力を振るう相手を選り好む北村匠海演じる健児、一見気弱に見えながら危険な暴力を垣間見せる池松壮亮演じる慎吾、そしてネットに絶えず存在し続ける匿名の暴力。
それらのどれにも属さない理由のない圧倒的な暴力を振るう柳楽優弥演じる泰良。
そんな題材がありながら柳楽優弥菅田将暉小松菜奈にフィーチャーしすぎてるなという感じです。
ラストには喧嘩神輿というある意味では暴力に魅入られた将太、そして姿を消す泰良。
腹落ちするような、後味の悪いような終わり方でした。

恋やアクションなどと絡むと見ていられますが、純粋に暴力だけを扱う作品は苦手なんだと改めて実感しました。
Jun潤

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