アサミ

ヒトラーの忘れもののアサミのレビュー・感想・評価

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)
4.7
予告映像と邦題に惹かれ楽しみにしていた作品です。
地雷の処理をさせられる少年兵たち。
美しい風景の中に埋められた無数の地雷。
訓練中の様子も映し出されていました。
手が震え今にも失敗してしまうのではないか、そんな少年の様子を手に汗を握り観ていました。

鬼軍曹のラスムスンと少年兵たち。
すごく複雑な関係なんですよね。
うーん、何と言ったらいいのか..
少年たちがこの戦争の後始末をする様を見てラスムスンの気持ちが変化していきます。
語り合って笑い合ったりサッカーをしたりゆるやかな時間が流れていきます。
愛犬を失い再び憎しみに駆られますが最後は少年兵たちを祖国へと帰します。
私の国から出て行けと冒頭でドイツ兵を罵りボコボコにしたラスムスンが最後には少年兵たちの願いを叶えます。

地雷をテーマにした作品でしたのでどんなショッキングなシーンが出てくるかと身構えていましたがそういったシーンを乱用することなく地雷の恐ろしさを伝えていました。
それぞれのシーンが印象に残っています。

邦題に惹かれましたがいざ観てみるとヒトラーのヒの字も無いというかちょっと安易かなーといった印象です。
とても考えさせられる作品でした。
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