めちゃくちゃ重いです。
第二次世界大戦終結後、自国が埋めた地雷を撤去させられたのは、祖国に帰り損ねた若いドイツ少年兵たちだった。
教官が憎しみから暴力に走るシーンを序盤に入れながら、少年たちとの関わりの中で徐々に人間性を取り戻していく様が丁寧に描かれています。そして、辛い境遇に立たされた少年たちが、見えない明日に向かってただひたすらに生きていく様が描かれています。爆破描写がリアルで生々しく、爆発するとわかっていても、その音に、その表情に、胸が引き裂かれる思いになりました。戦争という状況が生き方や生き様、その人の考え方まで左右してしまうのかと…。
過剰な演出のないところも好みです。