アヤ

ヒトラーの忘れもののアヤのレビュー・感想・評価

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)
3.8
公開当時からずっと観たくて、なかなか観れずにいて、やっと。
ナチスに関する映画は沢山みてきたけど、この映画は戦後、大人の尻拭いを少年たちにさせる映画で、初めてみる描き方だった。
とにかく色んなことを考えさせられた。デンマーク側に立つとドイツが憎い。地雷の後処理をするのはもちろん自分たちではない、そう思うだろう。逆にドイツ側に立って考えると、大人たちが始めた戦争の後処理を子供たちにさせる、そんな残酷なことある?と思う。そういう繊細な部分だとか、戦争を経験していない私たちがいわゆる戦争映画では気づけないことに触れていた。その中で生まれる感情の微妙な揺れ動きや緊張感。
時折デンマークの綺麗な海と砂浜が映る。そこで地雷処理をする現実。私はもっと色んなことを知らなくちゃと思わされた。
そして的外れな邦題。どうにかならなかったのかな。原題は映画にあっていると思った。
アヤ

アヤ