黄推しバナナ

携帯彼女+(プラス)の黄推しバナナのレビュー・感想・評価

携帯彼女+(プラス)(2012年製作の映画)
3.5
監督 :
月川翔
脚本 :
月川翔
原作 :
kagen
出演者 :
逢沢りな
志尊淳
荻野可鈴
三上枝織

主題歌
理沙+ミドリ starring 津田美波+三上枝織
「モノローグ」

【携帯彼女キャラ設定】

辻本杏子(逢沢りな)
 =主人公
須藤和也(志尊淳)
 =主人公
アカネ(荻野可鈴)
 =和也のアイドル+アバター
アバター(三上枝織)
 =杏子のアイドル+アバター
中村(白州迅)
 =和也の親友
高島モモ(麻友美)
 =アイドルユニット“ミルフィーユ”
  昨年4月自殺
学校教師(斉藤みつじ)
 =杏子、和也、中村、のクラス担任
アバター(替地桃子)
 =緑のダウンジャケットの男の
  アイドル+アバター
アバター(岡美咲)
 =アイドル+アバター
コメンテーター(渋井哲也)
 =集団自殺のニュース時のコメンテーター
学校教師・南(牧田哲也)
 =後に「携帯彼氏+」悪魔のアプリ


「携帯彼氏」の続編で第四弾!

「携帯彼氏」(2009年)
「携帯彼女」(2011年)
「携帯彼氏+」(2012年)
「携帯彼女+」(2012年)

のシリーズがある!

物語は、

アイドルプラスへようこそ。
アイドルプラスはアイドルを育成しメジャーデビューさせるゲームです。
育成するアイドルはお好みのパーツを組み合わせる事も可能です。
街中でスカウトする事も可能です。
では実際にアイドルプラスの育成を体験してみましょう。

の画面がスマホに表示されダウンロードしてしまうと、ラブゲージが0〜100まで貯める死のゲームを始めることになる…
0ポイントになるとゲームオーバー死亡…
100ポイントになると電子世界に引き込まれ戻れなくなり死亡…

学校の休憩中、須藤和也は親友の中村と雑談の最中スマートフォン美少女育成ゲーム「アイドルプラス」の話になる。放課後、中村にアイドルプラスに関する聖地に案内される和也。マンションの屋上に辿り着き、和也が目を離した瞬間に中村の姿は消えていた…次の日の学校、中村の姿は無く休みに…不穏な空気が流れる中、同じクラスメイトの杏子からアイドルプラスに関する相談をもちかけられる…そして逃れることの出来ない恐怖が待っていた…

クロマキにスタッフロール
アイドルソング風のBGM
学校の教室休憩時間
須藤和也(志尊淳)の饒舌なアニメに関する情報を熱意に話す
正面カメラアングル〜時計回りに動くとアイドル好きの中村がカメラを捉えると同時にアイドルの話にチェンジ
カメラアングルが一周回ったところで周りの生徒から声が大きいうるさいとクレーム
3周回ったところで中村が放課後行きたい場所があると和也を誘う
カメラアップの和也と中村の間から辻本杏子の姿を捉える
秋葉原と思われる街並みのインサート
住宅街を歩く和也と中村
マンションのインサート(下から見上げのカメラアングル)
立ち止まる和也と中村
上を見上げた中村が“聖地”と呼んでいる
裏口のゲートが勝手に開く
立ち止まっている和也と中村
中村裏口のゲートに進む(後ろ姿の構図)
和也とゲート(約5mの高さからの構図)
和也の後ろ姿をなめての中村が先に進んでいくカメラアングル
不安そうな横顔の和也
突き当りを右に曲がり姿が消える中村
行くことに躊躇している(下を向く)
決心してゲートに進む(地面スレスレのカメラアングル→和也の足だけ捉える)
ゲート通過後、自然に閉まる…
ドアノブのアップ
ガシャン(重いSE)
階段を登る中村(下を覗き込むアングル)
階段を登る和也(同じアングル+上を覗き込む演出)
屋上に出るドアを開ける中村(和也を捉えての上をのぞき込むアングル)
パイプ階段を登る和也(引きのアングル)
屋上全体を捉えるカメラアングル
中村と和也が歩いてくる(横からのカメラアングル)
中村は真正面を捉えるカメラの手前に消える
和也は左手の手すりまで歩く
中村は手すりを越えようとする(カメラは真正面後ろ姿を捉える)
中村の方を向いて忠告をする和也
中村は奥で和也は手前の二人を捉えるカメラアングル
不穏のBGM…
二人を捉える同じカメラアングル
和也はよそ見をする
中村は手すりを乗り越える
中村は飛び降りる
和也は中村の方を振り返る
驚く和也(左後ろアングル)
走って詰め寄る(後ろロングからのカメラアングル)
手すりの外を眺める和也(真正面右下なめのアングル)
マンション上から下を見下ろす構図
落ちてない事に驚く和也(真正面右下なめのアングル)
後ろに後退りする和也(後ろロングからのカメラアングル)
和也の後ろ姿からのスマホ着信バイブ
スマホ手元画面(中村からのメール着信)
あたりを見渡す和也(正面アングル)
スマホ手元画面(メールクリック)
スマホ手元画面(アイドルプラスアプリ起動+スマホ横に向ける)
アイドルプラスアプリの説明音声朗読
屋上に出るドアを開ける和也(和也を捉えての上をのぞき込むアングル)
突き当りを右から出てくる和也
ゲート前の通路で中村を探す和也(上を向き落ちたであろう位置を確認)
マンション隙間インサート(見上げる構図)
中村がいないことを確認ゲートから出ていく和也(後ろ姿のアングル)
マンション隙間に引っかかっていないか見上げて確認する和也(横からのアングル)
和也とゲート(約5mの高さからの構図)
不安そうな顔の和也(左下からのアングル+ふと下を向く演出)
支柱に新しい花束、オレンジジュース、缶コーヒー、アスファルトに寝かせた古く枯れた花束…
テクノポップ調のBGM
ブラックアウト
ボヤケたズームから字体をくっきりと捉える
タイトル
「携帯彼女+」
青から茜色のグラデーションの夕方の空と逆光で暗くなったビル群のインサート
スタッフロール
同じ条件で別のビル群のインサート
同じ条件で屋上から捉えた別のビル群のインサート(窓明かり付き)
ブラックアウト
アプリ画面(パーツを選ぶ)
アプリ画面(髪型23 / 240を選ぶ)
襖と畳の和也の部屋
アプリ画面(目13 / 95を選ぶ)
和也の手元とスマホ(画面は撮影モード)
スマホを上に構える和也(左横アングル)
和也の手元とスマホ(画面は撮影モード)
左に向きを変える和也(左横アングル)
和也の手元とスマホ(画面は撮影モード)
驚く和也(左横アングル)
和也をなめてのベットを捉えるカメラワーク
もう一度スマホを向ける和也(真正面カメラアングル)
スマホの画面越しに映るアイドル+アバター・アカネ
フリーズする和也(真正面カメラアングル)
スマホの画面(無視されたと落ち込むアカネ)
可愛さに驚いてフリーズしたと話す和也(真正面カメラアングル)
スマホの画面(喜ぶアカネ+ラブゲージ60までアップ)
音声認識機能かと驚く和也(真正面カメラアングル)
スマホの画面(衣装をせがむアカネ)
アプリ画面(衣装34 / 128を選ぶ)
スマホの画面(着替えるから後ろを向いてとせがむアカネ)
右方向を向く和也(真正面カメラアングル)
アプリ画面(着替えるを選択画面)
心臓の鼓動音SE
ベットの方を向く和也(右上からのアングル+つばを飲み込む演出)
悩む和也(左下からのアングル)
スマホを見つめる和也(右上からのアングル)
アプリ画面(着替えるを選択)
アプリ画面(撮影モード)
ベットの方に向ける和也(左下からのアングル)
スマホの画面(エッチ…困った顔のアカネ+ラブゲージ52にダウン)
ため息と天を見上げる和也(真正面カメラアングル)
天を見上げる和也(真正面引きのカメラアングル)
通学路と多くの学生インサート

「携帯彼氏+」のレビューでも述べた様に、この約10分で分かりますよね…

まぁ「携帯彼氏+」より遥かに丁寧に気を使って作ってらっしゃる…

部活の倉庫でアイドルプラスのアプリから逃れる方法の密会をする杏子と和也

放送室でアイドルプラスのアプリから逃れる方法の密会をする杏子と和也

シックでおしゃれなカフェテラスでアイドルプラスのアプリから逃れる方法の密会をする杏子と和也

体育館でアイドルプラスのアプリから逃れる方法の密会をする杏子と和也

バスの中でアイドルプラスのアプリから逃れる方法の密会をする杏子と和也

窓際の後ろの席の辻本杏子
二つ斜め前の席の須藤和也

グラウンド側から差し込む日差し
風になびいて揺れるカーテン
机の上に椅子を乗っけて教室の後ろに集める掃除時間

薄暗くなった外の風景とバスの窓
オレンジ、黄色、緑色の電飾ライト
バスを降りる女子高生と車内
夜空と煌々と光る街並み
夕暮れのグラウンド
夕暮れと天津柱と緑に光る信号機と赤色に光る車のランプ
茜色な夕焼けと逆光の杏子と和也
聖地の場所のマンションから次々と飛び降り自殺をするアイドル信者に杏子が当たらないかと庇う素振りの和也
辻本杏子、須藤和也、アカネの三角関係
一人になるのが怖い杏子に付きそう和也
七色に光り輝くゲームセンター
二人でUFOキャッチャー
二人でプリクラ
二人で乗り越えるアプリの呪い
二人で朝の通学
二人で待つバス停
和也と呼ぶ(辻本杏子)
杏子さんと呼ぶ(須藤和也)

放課後ゲームセンターに誘う和也…

想い出のプリクラを撮りに…


前作、
「携帯彼氏」
「携帯彼女」
からすると実力の差は明白だと言う事が…

どういった見せ方をしたらどう読み取ってもらえるのかを日頃から考えているし、他の監督作品も楽しむためにでなく、勉強するために見ているのでしょうね…
あくまで私の憶測の領域ですが…

月川翔監督だが、この時はほぼデビューして間もない…

後に、

「黒崎くんの言いなりになんてならない」
「君の膵臓をたべたい」
「センセイ君主」
「響 -HIBIKI-」
「君は月夜に光り輝く」

の作品を手掛ける…

今作はより月川翔監督の片鱗が見え隠れする作品になっており99%がこじらせ男子とイケイケのツンデレ女子の青春群像劇になっている…

演出
構図
カメラワーク
ロケーション
ライティング
ピアノのBGM

全て良し!

まぁ…
ホラー要素も
サスペンス要素も
SF要素もそっちのけ…

良い意味で監督の趣味に走って良く出来ている作品になっている…
再鑑賞して改めてそう感じた。

前作、「携帯彼氏」「携帯彼女」を立て続けに見てもらうと、この感想も自ずと分かる…

当たり前の映像で慣れてしまっている人には分からないと思うが、たまには駄目な演出をする監督の映像も鑑賞した方が、一方向性から見るのではなく双方向性で見るよう養えますよ…

見方も変わってきますし…
青春群像劇として見るをオススメする!

余談ですが、
未だ須藤和也役を“志尊淳”が演じている事を知って見直しても“志尊淳?”てなる…

①鑑賞年齢30代
②心に余裕鑑賞なし
③思い出補正なし
④記憶明確
黄推しバナナ

黄推しバナナ