わだげんた

痴漢電車 下着検札のわだげんたのレビュー・感想・評価

痴漢電車 下着検札(1984年製作の映画)
2.6
笑いながら怒る人を最初に観たときのインパクトはかなりのものでした。

竹中直人の芸ですが、今じゃ名優の竹中さんが、最初に出てきたときってお笑いの人。松田優作やブルース・リー、文豪シリーズと題した芥川龍之介や松本清張などの当時としては斬新なモノマネは面白かったなー。

今でも松田優作のモノマネなんかはテレビやラジオでやってくれることもありますが、文豪シリーズはあまりやってくれない。

なので、竹中直人(この作品では竹中ナオト名義)の松本清張の物真似が堪能できる本作は前から観たかった作品でした。DMMで動画配信されてるのを発見。早速観賞。

竹中さんのスクリーンデビュー作らしいです。これ。

張作霖の遺品である黒真珠を日本に持ち帰った男が亡くなった。彼の最後の言葉は「マン拓』。その言葉が黒真珠のありかのヒントと踏んだ彼の妻は探偵に黒真珠の探索を頼み。。。

ってお話。

張作霖や昭和史の謎の解決を担当するのが、松本清張に扮した竹中ナオト。独自のギャグが炸裂してて、今観ても面白いです。

映画としても、黒真珠の探索、密室殺人、男の遺言の『マン拓』探し、とイベントがたくさんあって飽きませんでした。

あっち行ったりこっち行ったりの黒真珠。あるシーンでの黒真珠を奪うシーンが凄すぎる! 女性にしかできない技(笑)!

さすが、滝田洋二郎監督。随所に笑いが散りばめてあって面白かったです。

フラッシュダンスのパロディとか、懐かしい!

劇中に「張本も惜しいよな、あと一息でロッテの監督になれたのに」ってセリフがあって、張さんがロッテの監督になる噂なんてあったんだな、と初めて知りました。

張本監督、チームを無茶苦茶にしそうだけどね。喝だ、喝(笑)!
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