このレビューはネタバレを含みます
ただ一言、とにかく何かが気持ち悪い映画だった印象
物語はジーナとジェームズの夫婦の物語だ
ジーナは幼き日の交通事故のせいで盲目に
夫ジェームズの妻への献身的な世話で中睦まじく生きてきた
ある日、ジーナの片目の視力が回復する手術の話が舞い込む
手術は無事に成功し、ジーナは色んなものが見えてくる
色鮮やかな花・景色、想像していたのとは違う夫や我が家…
視力が回復し、開放的になったジーナに夫ジェームズは…的なお話
お子ちゃまには見せられない生々しい下のお話も多い
前半部は視力が無い状態での2人の生活が映し出されるのだが、割りと長い
もう少し端的な感じでも良くないか?
無論ここでの生活を見せておくことで後々視力が回復した生活との対比として描くことは重要だろうけどそれにしても長い(視力回復したらあんまり日常映らんし、ラスト折りたたみ方スゴいし…)
ジーナの視界を表現したぼやけた映像や何かを暗示しているような描写は時に美しく、時に不穏で雰囲気は出ているのだが、スッキリしない
視力が回復したあと、変わりゆく妻に夫は不信感やら嫉妬やらを抱き、夫婦関係にも不穏な空気が…というくだりだが視力が回復していってる中で明らかに夫の態度も行動も悪化している
妻が色々1人で行動出来るようになったからって、世話をしている「特別」が無くなったからといってそうなるのか?
しまいには目薬すり替えて妻を追い詰める始末
ジーナもジーナで、夫や家のことを「想像していたのとは違った」と言ってしまうわけだし(傷つくだろうよ…)、しまいには浮気して妊娠してしまう始末なわけで
ある意味人間の「ワガママ」を描いていると言えば納得だろうか
もしくはお互いが、お互いを「特別」と思わなくなってしまうことから始まる夫婦の(こんか形ではなくもっと身近なレベルでは起きているのかも知れない)夫婦の生々しい姿を描写したとでも言うのか
示唆的な映像や細かな心理描写を多分全部は理解出来てはいないのでこの辺だろうか
前半部の描写よりも後半の展開にもっと力を、時間を使って欲しかった…
デートで観に行ったら、ダメです笑