この映画、全編通して不穏な空気が流れています。何か起きるんじゃないか起きるんじゃないかともぞもぞしますし、確かに大変なことが起きるには起きるのですが、ただ、そのこと自体は描かれておらず、見終わってみれば、意外にもさらりとした印象です。
基本的な物語は、失っていた視力が戻り新しい世界を見始めた女と、それについていけず、過去に執着して負のスパイラルに落ちていく男の物語です。
本当のところ、見えていなかったのはどっち? という映画でした。
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