原題の『私が見るのはあなただけ。』っていうのが気になって。
これは、見方によるんだろうけど、劇場じゃなくて家に持ち帰ってもやもやする系映画だと思った。
2016年公開なんですね。
海外の作品って大体日本に入ってくるの遅いけど、これはあれですかね、『プーと大人になった僕』の関連作として日本でこのタイミングでの公開になったのかしら(監督が『プーと大人になった僕』と一緒なので)。
主人公は、妻であり夫であり。
どっちから見るかで大分印象が変わるのでは。
目で見えるものから受ける影響ってとても大きいんだと思うんだけど、多分本編で言いたいのはそういうこととは別で何かある気がする。
お互い寂しくて、人肌恋しくて、死に別れるわけではないけど「見えなくなる」っていうのがある意味で「生きる世界を違える」というか。
変わっていく妻と変わらない夫、変わることにポジティブな妻と変わることにネガティブな夫。
抽象的な映像と音で観客に委ねる感じの作りだったので好き嫌いが別れてしまいそうな作品。
個人的には小説でじっくり読んでみたい作品でした。