ニトー

かごの中の瞳のニトーのレビュー・感想・評価

かごの中の瞳(2016年製作の映画)
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どっかで聞いた名前だと思ったら 「ワールドウォーZ」やら「プーと大人になった僕」の監督でしたか。なんかあんまりおんなじ監督って気がしないような気がしないでもない。

身体の変化が人間性の変化へと直結する。その身体性を楽しむ映画に見える。

ジェイソン・クラークの保守的()父権的さの描きかたが、全く露骨ではないのに確実に自分の優位性におんぶにだっこなサイレント屑っぷりがうまい。確信犯的無自覚なクズって結構描くの難しい気がしますが。

何度か登場するベッドシーンの体位の変化やプレイ内容の変化は、そのまま二人の関係性(ジーナの身体性の変化による)の変化を表す。

新しい世界への扉が再び開いたとき、彼女の中の童心はくすぶられ世界に対して己を解放する欲求に駆られる。

んが、ダニエルはダメだった。あの最期の涙は観てるだけで腹立ちますね。無自覚の屑キャラ(いや自分の感情には自覚的なのでしょうが)としてはかなりポイントたかいので見ごたえ自体はあるんですけどね。

男根に一擲くれてやる映画です。
ニトー

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