戦場太郎

レディ・プレイヤー1の戦場太郎のレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
2.5
ジャパニーズ・カルチャーが大活躍でヒャッホー! という側面は確かにあるし、「オレはガンダムで行く」なんて最高すぎて感涙ものだから、べた褒めしたくなる気持ちもわからんでもない。

でもこれ、何か新しいことやってるか? いつもの「仮想世界と現実」の話の繰り返しと言えばそうだし、それ以上に開発者たるハリデーへのヨイショがすごすぎる。
ハリデーは神のようにあがめられ、主人公達によってその人生を深く理解される。そんなのやめてくれよ。「オアシス」の支配権をエサに、承認欲求を満たしてるのと同じじゃないか。

オタク・カルチャーはいい。たくさんのオタク作品が出てきて大活躍するのもいいんだ。
でもそこから「先」へ行かないとどうにもならない。過去の遺産を愛で、「そこ」でとどまり続ける作品になってしまう。
先へ進むべきなんだ。古いオタクの感傷につきあっている暇なんか、今の若い世代にあるはずがない。
もっと新しくて、もっとすごいものを作っていかないとダメなんだよ、スピルバーグ。
これじゃあ、過去を再生産して、自己肯定感に浸ってるだけだ。
戦場太郎

戦場太郎