ペンソー

レディ・プレイヤー1のペンソーのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
3.9
「これは絶対に面白いでしょ」と感じさせる構成と、BGMである「Jump」が完全にマッチしたトレイラーを見て、劇場に行くしかないと思っていた作品。

案の定、素晴らしかった。
オープニングでいきなり流れる「Jump」で一気にテンションがアガる。
"キングスマン:ゴールデンサークル"なんかよりもよっぽど「秒でアガる。」だった。

数々の映画やゲーム、エンターテイメントのキャラクターが登場し、多分、自分が知らないキャラクターも出ていたと思うけど、一番テンションが上がったのは「HALO」シリーズのライフル、キャラクターが出てきたことかな。
主人公の親友アバターが操作するキャラクターがライフルを装備していたんだけど、ライフルだけを「HALO」にするというコアな演出についつい盛り上がってしまった。
映画好きはもちろんのこと、映画に限らず、ゲームやエンターテイメントが好きなら必ず引き込まれること間違いなし。

日本へのリスペクトが多く、メカゴジラやガンダム、ハローキティなどなど、日本人なら誰でも知っているキャラクターが登場するから楽しかったし、「あ、このキャラクター知ってる!」っていうのがあまりにも多くて、エンターテイメントの限りを尽くしていた気がする。

全く関係のない、様々なキャラクターたちを同じにスクリーンに映すというのは権利とかどうなっているんだろうとシンプルに疑問に感じてしまった。

ストーリーに関しては、とにかく王道の中の王道、半歩すら王道から外れないような展開。
登場人物たちの心理描写は少し薄かったような気がしたけど、それをはるかに超えるエンターテイメントとして楽しめるので、楽しみ方としては"グレイテストショーマン"に近かったかな。

最後にしっかりと感動させてくるのは、さすがはS・スピルバーグ監督。
散々こちらを楽しませておいて、最後はしっかりと締めくくるのはさすがだなぁと感じた。
ただのエンターテイメントでは終わらず、訴えたいことをしっかりと伝えてきた。
前から天才だとは思っていたけど、改めて天才であることに間違いはないと感じました。

VRは現実世界でも実用化しつつあるし、近い将来、本当に「オアシス」のようなVR世界が実現すれば、めちゃくちゃ楽しい一方で様々な問題が起こるかもしれない。
いくらVRの世界が楽しくても、やはり現実を生きなければ意味がないという、この作品が伝えていることは本当にそうだなと心の底から思いました。
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