むらボウズ

レディ・プレイヤー1のむらボウズのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.8
Go ahead and jump!

映画を限りなく「体験」に近づけた。これは間違いなくエンタメ映画の一つの到達点!
4Dとの親和性が高く、アバターが3Dに革命を起こしたように、今作もまた4Dに革命を起こした好例として語り継がれても良いレベル。

とにかく没入感が他の映画の比じゃない。
VR空間オアシスの映像は自分がそこにいるような気分になるほど完成度が高く、魅力的な設定や作り込まれたディテールでもはや現実に戻りたくなくなるほど。
ストーリーも単純なので、何も考えずにオアシスに浸ることが出来る点もよく考えられてると思う。
劇中音楽が懐メロだらけなのもポイント高い。アンバランスに聴こえずむしろマッチしてて、オアシスをより魅力的に映すのに一役買ってた。

そして何よりオアシスは小ネタの宝庫!
映画、アニメ、ゲーム、特撮...これらに対する製作陣の有り余る愛がこのVR空間にはぎっしり詰まってる!
元ネタ知らなくても楽しめるけど、知ってればもっと楽しい、ヲタク歓喜な仕様。
「シャイニング」とか楽しくて仕方なかった。笑
そしてその愛の塊が大挙して押し寄せてくるクライマックスの大戦シーンは身体が震えるほどの興奮!
こんなのが生きてるうちに観られるとは…

全編に渡ってこんなに完成度高いVR空間見せときながら根っこのテーマでは「きちんと現実も生きようぜ」って言ってくるからスピルバーグはほんま意地悪よ。笑
でも近い将来あんなVRゴーグルだらけの街中になる恐れもあるなら警鐘は鳴らしとかんとな。

このテーマ含めてまさに「時代が産んだ大傑作」と言える作品。
GWはコレでキマり!!