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レディ・プレイヤー1のロクのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.5
80年代のハリウッドのSF映画や日本の漫画・アニメ・特撮などのポップカルチャーが大好きなオタク小説家アーネスト・クラインのベストセラー小説「ゲーム・ウォーズ」を御大スティーブン・スピルバーグ監督が映画化するというニュースを聞いた時はテンション上がったけどオタク濃度が濃い過ぎる小説のため幅広い層には受けないんじゃないかと不安要素の大きかったですが、流石スピルバーグ監督原作のオタク的な要素を残しつつ見事なエンタメ大作へと作り上げていて最後まで飽きることなく楽しめる作品となっていました。確かにストーリーは単調だしマニアックな80年代ネタが多くVR(仮想世界)を舞台にしているため登場人物がアニメのようなCGキャラとして描かれているなど世界観に入れない人にとってはつまらない作品かもしれないけれど元々オタクの小説家が仮想現実の世界を舞台に自分の大好きな80年代のハリウッドのSF映画や日本の漫画・アニメ・特撮ネタをぶち込んで書いたマニアックな小説が原作なんだから仕方が無いのかなと思いますね~ストーリーに関しては全体的にゴチャゴチャとした内容となっている原作よりかみ砕いて描いてくれた映画版の方が分かり易かったと思います。とにかく80年代ネタのマニアックさは相当な物でVR空間では自分が思い描いた好きなキャラクターになれて好きな乗り物に乗って好きな場所に行けるということで映画冒頭から様々なキャラクターが登場し遺産を納めたエッグを探すための様々なアトラクションでは誰もが知っているロボットや乗り物が次々と登場するため80年代ファンなら大喜びすること間違い無しです。もちろん映画ネタも満載でジョン・ヒューズ映画のファンなら爆笑必至なシーンもあるし個人的にはエッグを探すアトラクションであのホラー映画がネタとして登場した時は大笑いしました。原作ではウルトラマン、マグマ大使、ヴァルキリー、勇者ライディーン、エヴァ初号機、百獣王ゴライオン、レオパルドンなどのメカやブレード・ランナーやレイダース失われたアークなどの映画ネタも出てくるけど映画では無かったのが残念でした。何にせよ全米で公開と同時に爆発的ヒットとなっているため続編は絶対作られると思うので、今から楽しみです!
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