Hondaカット

レディ・プレイヤー1のHondaカットのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.1
82点。80年代カルチャーで育った身としては手放しでアガる小ネタ満載。若者の宝探しモノとしても流石に良く出来てる。ちなみに6割CGアニメ映画。IMAX3D必須。

スピルバーグ演出の良さはそんなに出ていない。カット割りや編集で語る映画の技法は駆使せず、ごちゃ混ぜスーパーおもちゃ箱。死の意味が軽くなってしまうVRという題材と稀代のトラウマ変態恐怖監督は相性が良くなかったように思う。『マイノリティ・リポート』や『A.I.』のように普遍性までは描けていない。

その【VR技術】によって人々の暮らしが具体的にどうなってるのか、それが現実世界にどういう善悪の影響を及ぼしてるのか、そこが食い足りなかった。

マスに向けて作ってるからだろう、一個一個のネタの浅さも気になった。つまり謎解き映画としても軽くて醍醐味がない。20年経ったら忘れ去られる映画だと思う。映画としてどう評価すべきか悩む。とはいえ絶対にスピルバーグじゃないと成立しない権利関係だろうし、自作ネタももっと欲しかったけど、とりあえず大好きありがとう。
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