このレビューはネタバレを含みます
「俺はガンダムでいく」
ディストピアでの人々の逃げ場である仮想現実“オアシス”でイースターエッグを探しオアシスの所有権と財産を手に入れる話
最初からテンション上がりっぱなしだった
ゲーム、アニメ、映画、音楽
どれもが映画の場面に散らばっていて、それを探すのが楽しい
自分の好きな作品を見かけると、嬉しくなった
主人公、ウェイド・ワッツは親に「ヒーローの本名」のような名前をつけられた青年
だが、ヒーローとは真逆で金が欲しいという有り触れた理由でイースターエッグを探していた
この物語は仮想現実のパーシヴァルではなく、ウェイド・ワッツの成長の物語だ
初めの頃は仮想現実で出会ったアルテミスの方が敵であるIOIに対抗しヒーローらしい
だが、ウェイドもアルテミスや仲間と共にエッグを求めるに連れ、“英雄”になり現実に目を向けるようになる
仮想現実の皆が集まったシーンが感動的だった 皆が自分の欲ではなく、世界のために戦う どんな映画でも一致団結するシーンはいい
メカゴジラ対ガンダムは最高
一番好きだったシーンは“one life” めっちゃ粋
イースターエッグを見つけた瞬間、ウェイドは涙を流した
ウェイドを撃つこともできたソレントは、彼の表情を見て撃つのをやめた
ソレントはオタクを理解しなかった人物だが、それでもウェイドの姿に息を呑んだ
ゲームをクリアした瞬間を、私は今も覚えている
あの感動を、涙を誰も邪魔をすることはできない
「僕の作ったゲームをプレイしてくれてありがとう」
ハリデーは、モローと違えてしまった事を、現実を後悔していた
仮想現実の世界と、現実では見た目も能力も全く違う
現実は辛く悲しいものである だが、目をそらしてはならない
好きな事だけをやり込むのではなく、現実も見なければならない
私たちは、リアルでしか生きられないのだから